「致します」と「いたします」?
ex. 233
知人に「ずっと疑問に感じているのだけど」と
以前私が文章の添削で「致します」を
ひらがなの「いたします」に修正したことがあって
その理由を尋ねられました。
理由のひとつは、
「ひらがなの方がやわらかな印象になるということ」
ですが、実は文法上のルールもあるのです。
簡単に言うと漢字の「致します」は動詞で
「する」の丁寧語。
ひらがなの「いたします」は補助動詞で
動詞にくっついて使います。
例えば、「私の不徳の致すところです」
「そのように致します」
「訂正いたします」
「送信いたします」のように使います。
他にも
「下さい」と「ください」
「頂く」と「いただく」も使い方を迷いますね。
漢字は
「バラの花を下さい」「お釣りを下さい」
「賞金を頂く」「お茶を頂く」
ひらがなは
「ご自愛ください」「お立ち寄りください」
「ご覧いただく」「お越しいただく」
間違って使ってもあんまり気にならない昨今ですけれど。
なんとなく違いはお分かりいただけましたか?